第18話〜仕事をやめたいと言われた時〜

物事の考え方

みなさんこんにちは!!やまだのりおです。三連休は秋晴れが続いていましたね。すごく気持ちのいい日でした。これから本格的に寒くなり、鍋が美味しい季節がやってきますね!

さて、今日は「従業員にやめたいんです」と相談を受けた時の対応です。結果、人によるんですけどね。笑

では始めます!5分ほどお時間がある方はよろしくお願いいたします!

ベテラン社員からの突然の打診

「やまだ店長、わたし辞めたいと思っているんです」

従業員からの突然の打診。僕の作業しているPCの手がぴったりと止まった瞬間だった。突然現れた産休中の目黒さんが嫌いだと言う、平さんからの話だ。

その時の記事

平さんは20年近く働いているベテラン正社員だ。僕よりも年上で、ビジュアルは綺麗なお姉さん。ショートヘアを綺麗にまとめている。今配属している都内のお店は、彼女がいることで売上を保っていると言っても過言では無い。お客さんに対しての接客は、僕から見ても群を抜くほど優れている。

今の店舗は女性は平さんだけ、男性社員は僕だけという少人数で構成されている。2人体制の割には売上がそこそこある店舗で、潰してしまうには惜しい。ここ最近さらに売上を伸ばしているのは、平さんの接客による口コミが強いと考えている。

彼女の弱み

平さんの弱みは、社内の人間関係である。自分自身を優秀だと思っているかどうかは分からないが、「傾聴力」という部分では大きな課題である。

我が強く社内の意見を受け入れにくい部分があり、社内の人間と幾度も衝突している。実際に僕の話もあまり聞いていない節があると感じる。僕が感じるということは、他の社員さんもそう感じているのだろう。平さんはいわゆる社内の嫌われ者だった。

そういう意味で、先日記事で登場した25歳の従業員目黒はつねさんが「平さんのことが嫌い」と初めましての僕に相談してくるくらい、インパクトがある人物なのである。

「この店舗が好きなんです。ずっと働きたいと思っていましたが、体力的な部分とか、色々もう限界が来ているんです」

平さんはそうつぶやいた。

売上を伸ばしている一方で、このままでは平さん1人ではもたない状態になっている。お客さんの数が増えているからである。本来は、女性従業員がもう1人いたほうが良い規模感の店舗なのだが、会社が危機的なくらい人手不足なため、社員を補充することができないでいる。

彼女と会社を天秤にかけて考えて対応する

マネージャーの立場として、社員さんのやめたいという話をどう受け止めるのかを考えさせられるポイントとなる。会社の利益と社員さんの気持ちがマッチするかを考える。社員さんのしたい気持ちが会社の方向性とシンクロすれば、GOサインだ。

今回、僕は平さんの意向を汲み取ることにし、「やめてほしくない」と止めることはしなかった。

会社は組織であり、チームプレーを発揮する場である。平さんは、対個人の僕と接する時、もしくはお客さんと接する時にパフォーマンスを発揮する。社内でいざこざを作るというのは、チームプレーが向いていない人の特徴である。会社として利益を作るという方向性に反する姿勢である。

人手不足の中の人材流出は痛手だが、今後の会社の生き残りをかけるには、チームとして強い組織を作っていかなければならない。個人プレーが上手でチームに溶け込めない人物は、トータルの利益を向上させるには向いていないと感じた。

僕はそのように考え、彼女に伝えた。

「色々考えた結果なんですよね…平さんがどうしたいかを最優先にした方がいいと僕は考えます」

すると平さんは一瞬驚いた表情を見せた。僕に「やめないで」と止められると考えたのか。そして

「…ありがとうございます。また考えさせていただければと思います」

と言った。

会社の方向性と彼女の方向性がマッチングした結果だった。彼女の気持ちを汲み取るようなスタンスを取ったように見えたのだろうが、結局僕は打算的な人間だった。

いかがだったでしょうか?会社という組織は思ったよりもドライで、本音を出すことが難しい場であるなと感じます。自分がもし「やめたい」と言った時に止めてもらえるかどうかで、僕自身の価値も測れるような気がします。笑

それでは本日はここまで!

さようなら!!

やまだのりお

あと11,736話

やまだ のりお

◆所有資格◆
薬剤師
簿記3級
FP3級
 
◆経歴
前職:東証プライム上場企業 営業職

現職:サービス業 エリアマネージャー
 
第一子誕生をきっかけに転職。
仕事と家族と充実した毎日を過ごしています!
 
資格と経験を活かしつつ
健康・お金・転職・マネジメント
などの情報を発信しています!

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