第8話〜痒いところに手が届く〜

物事の考え方

こんにちは!!やまだのりおです。みなさまいかがお過ごしでしょうか?

本日は、「ヒントが少ない人物にどう役に立てるアプローチをするか?」という内容でお届けします。

これもきっと世の旦那さんが感じている悩みなどを解決するヒントになるのでは…笑

でははじめます!

1日は妻の朝の表情で決まる

土曜日

AM6:30

僕やまだのりおは、いつものように朝活を終える。2階の寝室からごそごそと音がする。トントントンと比較的早い小刻みの階段を下りる音。この小さい歩幅は…

「パパ、おはよう!」

寝起きで腫れぼったい目の長女弥生が起きてくる。いつもはそれに加えて眠そうにしているのだが、今日はやけに元気だ。理由は、今日は保育園の運動会だからだ。

僕はニコッと娘に微笑みかけた。

「弥生、おはよう。さ、朝起きたらすることは?」

「…わかってるよ!パパ、一緒にしよう」

二人でシンクに立ち、水道水をコップに注ぐ。風邪をひく前なら水のうがいでも十分なので、彼女には毎朝起きたら必ずうがいさせるよう口を酸っぱく伝えている。

「わかってるよ!」と彼女は主張するが、僕が言わなければ朝起きてすぐにやることはテレビでYouTubeの鑑賞である。

子供はまっさらな状態である。習慣付けには親からの指導が必要である。どうしても「親がうるさい」状態になってしまうが、それは子供のためだから仕方ないと、腹を括っている。

AM7:00

再び2階の寝室からゴソゴソと音が鳴る。僕に緊張が走る。「そろそろ起きてくる…」ここから自分のマインドセットが始まる。

リビングの正面から見える階段がギシッ、ギシッっとゆっくり音を立てる。大人が下りてくるリズムだ。今日の彼女はどんな表情をしているだろう。それによりやまだ家の本日の雰囲気が決まると言っても過言ではない。

「…はよう」

妻がぼそっとつぶやいた。朝の妻の挨拶は、きっと僕が70代になった頃には聞こえないくらいの声量だろう。

「おはよう!」

僕はできるだけ口角を上げることに努める。と同時に、妻の表情を観察する。今日も眉間に皺が寄っている。今日も「ダメ」な日である。

「はい弥生教の朝ごはんは何?」

妻は僕への挨拶を早々に業務的に済ませ、弥生に話しかける。朝の一発目に「朝ごはんは?」と聞くのは、急いでいるからが理由である。

「…」

弥生はYouTubeに集中して母の言葉が届いていない。僕はそのやりとりをドギマギしながら横目で見ている。

(やよい〜早く答えないとママに怒られるぞ〜…)

と思ったのも束の間

「はやく!!」

妻のキレのある声がリビングに響く。皿洗いをしている僕の手がビクッと反応し、それにより水道水の水が少しシンクから飛び出てしまった。

「ピーナッツバターのパン」

「はい」

ロイヤルブレッドを1枚取り出しオーブントースターに乗せ、妻は洗面台へと移動した。僕の後ろを通る。言葉はないが、(土曜の朝くらい貴方が朝ごはん用意してよ)というメッセージが伝わる。僕は「しまった」と心の中で思った。

妻のニーズ把握と行動

弥生も運動会の準備を済ませた。体育着に着替え、髪も結んで準備万端。僕もある程度準備が終わったのだが、妻が何やらダイニングテーブルに座りながらデジタルカメラを操作している。ものすごい剣幕で…

「どうしたの?」

と聞けばきっと火に油を注ぐ行為になるので、僕は後ろからチラッと何をしているのかを覗いてみた。妻は、デジタルカメラのデータが一杯になった写真の削除を必死に行っていた。

僕は去年の運動会の時期に聞いたのだ。

「データいっぱいだから、今からSDカード買ってこようか?」と。すると妻は

「データ消せば使えるから、良い」

と僕の提案を拒否した。もはやそれは意地にも聞こえた。

あれから1年、結局同じことの繰り返し。あの去年の提案を断ってなければ運動会開催の直前にそんなイライラするような状態になることはなかったのに…と僕は少し悲しくなった。

運動会開始は10時から。今は9時だ。まだ間に合う。

「ちょっと出かけてくるね」

「…はい」

妻は(は、運動会直前にどこ行こうとしているの?)と言ったわかりやすい表情になった。だがそれを口にしない。それが僕を複雑な気持ちにさせる。

「パパ、どこ行くの?」

弥生が代弁してくれる。僕は笑顔で答える。

「靴下。なんか片っぽの靴下ばっかりでさ、どっか行っちゃったんだ」

「ふぅーん」

本当はSDカードが目的なのだが、そういうとまた去年みたいに「買わなくて良い」と言われるのが嫌だった。だから名目を変えた。

妻から珍しくもらった「ありがとう」

家を出て自転車を走らせた。僕の家からウエルシアというドラッグストアまでわずか5分だ。

到着すると、32GBのSDカードが1,300円で販売されていた。これ1枚でデジカメ4,000枚ほどの写真が撮れる。1枚1枚「どれを消そうか、どうしようか」と悩んで、1時間で消せる量はせいぜい頑張っても数百枚だろう。時間単価的にもったいない。

SDカードを調達し、合計15分で家に戻る。

「ただいま」

「パパ、おかえり」

家では、妻がまだデジカメと睨めっこをしていた。僕は妻に買ってきたSDカードを差し出した。

「…これ、よかったら使って。写真消すの手間でしょ」

「あ…ありがとう」

いつもは僕に「どうも」しか言わない妻から出た珍しくシンプルな言葉。この言葉により、妻にとって役に立つ行動ができたのだと実感することができたのだ。

ちなみに、本当に靴下も買ってきた。3足で500だったのでユニクロよりも安くてお得だった。笑

いかがだったでしょうか!?朝にこれが欲しいと思ったとき、意外にウエルシア、便利ですよ!笑

それでは本日はここまで!

さようなら!!

やまだのりお

あと11,746話

やまだ のりお

◆所有資格◆
薬剤師
簿記3級
FP3級
 
◆経歴
前職:東証プライム上場企業 営業職

現職:サービス業 エリアマネージャー
 
第一子誕生をきっかけに転職。
仕事と家族と充実した毎日を過ごしています!
 
資格と経験を活かしつつ
健康・お金・転職・マネジメント
などの情報を発信しています!

やまだ のりおをフォローする
物事の考え方
シェアする
やまだ のりおをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました