こんにちは!!やまだのりおです。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回のお話は「妻と会話するときに意識していること」というテーマで参ります!
5分程お時間あります方はご覧ください。
…
「お父さんは喋らない人」は本当なの?
「今度の日曜日に一人時間をもらってもいい?」
仕事から帰宅しベージュのソファに座りホッと一息ついたのも束の間、妻からのいつもの突発的な打診。妻から話しかけてくるのは、大体業務連絡か、指摘だ。
「〇月〇日の何時に時間もらっていい?」
「来週の水曜日に友達とごはん食べに行ってもいい?」
といった業務連絡。もしくは
「皿出しっぱなし」
「テーブルに書類置きっぱなしで料理が置けないんだけど」
と言った指摘内容が大半だ。世間話は一切ない。
40才になってこんなに世間話を欲している自分がいることに驚く。そしてこんなにも夫婦間で会話がなくなることにも驚きを隠せない。
「うちの父、ほとんどしゃべらないんです」
と職場の後輩は口をそろえてよくそんな内容を話す。父になった僕は、その理由がよく分かる。
「ほとんど喋らないというより、喋れない」のだ
と。
男は父になると、母つまり妻との距離感は一気に離れていく。お腹を痛めない男性は、女性の出産の気持ちは決して分からない。妻は夫に嫌気がさし、喋ることすらストレスの対象となる。
男性もバカではなく、「あれ、自分嫌われている?」と妻の言動に敏感に反応する。
自分が喋れば喋るほど、妻が嫌な顔をするのがわかる。そのような顔を見たくないので、旦那は気を遣い「自己言論弾圧」を行う。喋りたくても、喋られないのである。
その姿を観察力が鋭い子供がその姿を目の当たりにする。そして思う。
「私のお父さん、全然喋らない人なんだな」と。
男だって、会話したい生き物なのだ
既婚男性は家庭内で孤独になっていく。こんなにも会話を欲している男性は、会社によりどころを求める。会社の女性が優しく世間話をしてくれる。精神的に弱った男性はそこになびき、一線を越え、そして家庭が崩壊する。これが既婚男性の不貞のメソッドなのだろう。
妻は憤慨し、あきれて、離婚届をつきつけるだろう。だが、男性にも言い分がある。
「会話をしてくれなくて寂しかったんだ」と。
そして妻はそれに対して反論する。
「あなたが家で何もしてくれないから、私は喋るのをやめたの」と。
こんな話し合いに、解決の糸口は全くない。男性は、出産直後に白黒の判断を妻からつきつけられる。ここで成功した旦那は、家庭内での安泰を確保することができる。だが、ほとんどの男性は妻の出産直後に失敗をするのだ。
失敗した父親代表のやまだのりおだが、何とかリカバリーを試みている。100対0で判断する女性の感情を覆すことは極めて困難を極める。だが、リカバリーせねば僕の未来は無い。長女の弥生が年頃になってしまったら、僕と話すことをやめるだろう。
そうなったら、僕は本当に独りぼっちになってしまう。そうならないように、妻との会話を復活させる必要がある。
その会話は、子どもの耳にも届いている
「今度の日曜日に一人時間をもらってもいい?」
妻からの淡々とした質問。僕は妻を見る。時間をもらおうとしている妻の眉間には、なぜか皺が寄っている。
僕は自分が想像する3倍以上口角を上げてニコッとし、
「もちろん。その間は弥生と2人で遊んでいるね」
弥生は同じ空間でテレビを見ている。その会話に弥生は参加しない。だが弥生が聞いていたらどう感じるだろうか、そのような意識で妻と会話をしている。ゆっくりとハキハキした明るい声。弥生は同じ空間でテレビを見ている。だが、彼女は両親の姿、会話を確実に聞いている。だから弥生に聞こえるように、できるだけ明るく努める。
「友達とご飯?」
「うん、大学の友人と」
「良いね。楽しんできてね」
「ありがとうございます」
妻が感謝の言葉を出す時は、必ずと言って良いほど敬語である。その距離感がまた何とも言えない空虚を誘う。
誰とどこのご飯屋さんに行くかも、会話の展開によっては「詮索」とならないように心がけている。僕もあれやこれやと聞かれるのもあまり好きではなく、彼女もそうだ。お互い放任主義の傾向が強いところが、そもそも二人が惹かれ合った部分である。
「そういえばね、この前仕事で…」
このタイミングでようやく妻から世間話が出る。give&takeが成立したことでの僕への報酬だ。家庭内でも営業をしているかのような感覚だ。でも、彼女から世間話を聞けることが僕の目的なのだから、まぁ現状はこれで良いと感じている。
家でも一仕事を終えたと安堵し、僕は冷蔵庫からビールを取り出し、プルトップを開けるのだった。
完
…
いかがだったでしょうか!?
世の男性のみなさん、似たような境遇をお持ちではないのではないでしょうか?笑
ご参考になりますと幸いです!それでは本日はここまで!
さようなら!!
やまだのりお
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