GAPは、ストレスである
目標設定はとても重要だ。人生においても仕事においても、ある一つのゴールを設定することでそこに向かってタスクをこなしていく。そうすることで物事のスピードがUPするし、仕事の効率も図れる。目標のない人生は、面白くない。
自分を成長させるためのハードル高めの設定は大事だが、無理難題な目標設定をするべきではない。
目標を設定すると、常に現状とのGAPが常に発生する。GAPは人にとってストレスとなる。ほどよい負荷なら原動力の源になるが、あまりにも大きいGAPは過大なストレスとなり、人の心を折ろうとしてくる。
例えば、時間に間に合うことを目標にしてみる
分かりやすいのは、時間の設定である。例えばの話をしよう。
朝6時50分の電車に乗りたいと考える。起床時間現在6時。あと1時間というGAPが生じる。1時間のうちに電車に乗るまでのあらゆる準備をしなければならない。
トイレ、洗顔、整髪、朝食、歯磨き、着替え、靴、玄関施錠、徒歩、駅階段昇降、改札…
7時乗車の電車までさまざまなタスクが存在する。
それらを細分化してみよう。
トイレ1分、洗顔5分、朝食10分、歯磨き4分、着替え5分、靴履きと玄関施錠で2分、徒歩15分、階段昇降2分、改札1分…合計45分。6時45分に駅のホームに到着することになり、5分前行動という計画が完成する。客観的に見たら余裕のあるスケジューリングだ。
だが、物事はそんなにうまくいかないのである。
トイレで1分と考えていたものが、急な腹痛に襲われることにより、1分が5分になる。
いつもの洗顔クレンジングがいつもの場所にない。探して1分のロス。
今日は朝食を白飯ではなくパンにしてしまったことによりトースターの時間がプラス1分。着替えをTシャツではなくポロシャツにしてしまったことによりボタンをかける時間が1分追加…
と、時間がどんどんと押していく。
一定はない、常に何か変化があると考えよう
毎日同じ朝食を食べ、毎日同じ服装を着て、毎日同じ時間に排泄ができるのであれば、問題ない。だが、そうできる人間はほとんどいない。人間は飽きっぽく、同じ毎日を生きることが難しい。
時代は日々変化していく。自分自身も毎日少しずつ変化している部分があるのだ。毎日45分キッカリで準備できるワケがない。
だから、余裕を持った行動が必要になる。人生、イレギュラーの毎日だ。不測の事態に常に備える必要がある。
生活防衛費を蓄えておくように、防衛的時間を作っておく必要がある。今回、目標の時間まであと50分ではなく、もっと余裕を持った時間配分をするべきだ。
6時50分の電車に乗りたいなら、じぶんだったら5時半に起床する。45分~60分で準備できるだろうという、所要時間も多めに取る。
60分かかったとしても6時30分。発車20分前にすべてのタスクを終わらせることができる。
まとめ
目標設定は、無茶のない範囲で、不測の事態も起こるかもしれない、そんなイメージで立てた方が良さそうである。ハードルが高い目標はそれだけ時間や労力がかかることを常に念頭に置くこと。
余裕を持ちながら、程よいストレスを感じながら、自分を成長させていこう。
続く
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