第31話~一軒家とマンション~ 

雑記

長女の気まぐれ

家族3人でラーメンを食べた後、地元のキッズパーク(屋内あそび場)に弥生を連れて行く予定だった。親子で3時間滞在1,500円というリーズナブルな価格で良心的だ。

子供を自由に遊ばせているあいだ、危険な遊びをしていないかを少し見張りながら、大人はWi-Fi環境下でPCやスマートフォンを操作することが出来る、大人にとっても子供にとっても快適な空間である。

「弥生、パパと2人でキッズパークに行こうか?」

家のリビングで一息ついた後、弥生にそう言いかけたときだった。

「ごはんたべおわったからさ、3にんでいっしょになわとびしようよ!」

弥生からの遊びの提案。僕は言葉を飲み込んだ。

「いいわよ」

妻が答えた。僕が1日中仕事の土曜日、妻はワンオペで弥生の面倒を見てくれている。今日は日曜日、一人でゆっくりしたいに違いない。それなのに、まさかの妻から肯定的な返事。

「じゃあ3人でなわとびしようか」

僕も賛同する。自宅の玄関に向かい、おもちゃBOXから大人用のなわとび2つと、子供用のなわとび1つを取り出した。弥生がすぐ後ろにぴったりつく。

「これ、やよいの!」

僕から奪うように、ピンク色の子供用の縄跳びを持ち玄関の外にバーンと飛び出した。追うようにして僕も後に続く。リビングから、妻の近づいてくる足音も聞こえてくる。

マンション派だった僕が、一軒家を好きになった

「マンション派か一軒家派か」

永遠に議論されるこの問題。どちらがいいとも言い難い。僕も一軒家を購入する前は色々な理由でマンション派だった。

だが一軒家にもメリットがある。たとえばこういう時だ。

良くも悪くもすぐに外に出られる。セキュリティ面のデメリットがあるが、一方でちょっと外で遊びたいとなった時に、エレベーターなど使わずすぐに外出できるのだ。

ごみ出しの時もそれを実感する。マンションに住んでいた時は、たくさんのごみ袋が溜まっていた時はしょっちゅうエレベーターを使って行ったり来たり。当時はそれが普通ではあったが、一軒家に住むとあれはだいぶ煩わしい行為だったのだなと感じる。

スーパーから帰ってくるときもそうだ。車でスーパーに行くと買いだめという意味で5袋も6袋も食材を調達する。マンション住まいだったときの、この荷物の搬入がわりかし面倒である。何往復していたことだろう。オートロックの鍵を出ししまいする行為も煩わしい。

一軒家になると、自宅玄関と車の距離はほんの2~3メートルである。この距離を往復するだけで良いのだから、こんな楽なことはない。6袋もあるスーパーのレジ袋は、ものの1分程度で家の中に持ち運び可能だ。

長女 弥生の一言

何より、長女がこの家を気に入っている。

「やよい、このいえにずっとすみたい」

とふと瞬間に僕に話してくれた時がある。その一言が、なぜか僕の涙腺を刺激した。

家族のために、誰かのためにしっかり生きている、そう思わせたのである。何が合っても、僕はこの暮らしを守っていきたい。そのように感じた1日だったのである。

続く

やまだ のりお

◆所有資格◆
薬剤師
簿記3級
FP3級
 
◆経歴
前職:東証プライム上場企業 営業職

現職:サービス業 エリアマネージャー
 
第一子誕生をきっかけに転職。
仕事と家族と充実した毎日を過ごしています!
 
資格と経験を活かしつつ
健康・お金・転職・マネジメント
などの情報を発信しています!

やまだ のりおをフォローする
雑記
シェアする
やまだ のりおをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました