第46話~陰褒め~

家族
やよい
やよい

パパ、かげぐちってなぁに?

…ともし娘に聞かれたら、

やまだ のりお
やまだ のりお

その人のいないところで、その人の悪口を言う事だよ

と答えるだろう。

社会人になって、「陰口をたたく」シーンは、いつになっても止むことはない。社会の構造上、それはもしかしたら仕方のないことなのかもしれない。

もったいないな、と思うシーン

「○○部長がさぁ、全然人の話を聞いてくれないんだよね。あの人部長の資格、ないよ」

ある部下がこのような話を飲み会の場でしていた。僕は

「あまり人の悪口、言わない方がいいよ。自分に返ってくるから」

と極力努めて優しく諭したが、その部下の陰口は止まることはなかった。僕はそれ以上何も言わなかった。ただただ、「もったいないなぁ」と感じながら、横でビールをすすっていた。

その内容は、直接その人に話せる内容か?

これが陰口になるか、ならないかのポイントである。同じ内容を直接本人に言えるのであれば、全く問題ない。

これは、大スターイチロー選手もおっしゃっている。

だが、そうであれば陰口にならない。本人に直接言えないから、本人のいないところでコソッとつぶやくのである。

それもそうだろう。部下と上司の間柄では、先輩を重んじる縦社会が悪い意味で邪魔して、その先輩に物を言えない。「それは良くないですよ」とハッキリ言えないのである。言ったら「なんだ、生意気だな」となり、評価を落としてしまうのが目に見えているからである。

だが不満はため込むことはできず、むしろためてはいけない。不満を吐き出す先が、本人にはできないから、その本人を知っている身近な人に吐き出してしまうのだ。

その陰口は、必ずと言っていいほど本人に伝わる。「陰であんなことを言っていましたよ」と。直接言われるより質が悪い。陰口は叩かない、これはすべきというか、僕の中では当たり前なのである。

陰口の逆を行こう

一方で、自分が積極的に行っている話法がある。それは陰口の逆の言葉…

陰褒め(かげぼめ)

である。

想像してみよう。誰からから、

「○○さんのこと、凄い仕事できるって、Aさんが言ってましたよ」

と言われたら、あなたはどう感じるか?

とても嬉しくて仕方ないだろう。

陰で自分のことを褒めてくれることは、直接褒められるよりも何倍も喜びを感じるのは僕だけだろうか?おそらく、ご覧頂いているみなさんもそうなのではないだろうか。

  • 陰口は決して言わない
  • 陰褒めは必ず言う

僕がコミュニケーションで最も大事にしているもののうちの2つである。これだけで人間関係はガラッと180度変化するに違いない。

陰褒めを積極的に

だからこそ、普段ほとんど会話のない妻のことを、僕は娘の弥生に伝えるのだ。

「ママの料理って本当に美味しいよね!!」

「ママってお仕事いつも頑張っていて、凄いよね!!」

「ママってすごく頭が良いんだよ!パパなんかよりすっっっっごく頭が良いんだよ!!」

…と声を大にして。

どうか、いつか弥生からママにこの内容が届きますように…そう願いながら。笑

続く

やまだ のりお

◆所有資格◆
薬剤師
簿記3級
FP3級
 
◆経歴
前職:東証プライム上場企業 営業職

現職:サービス業 エリアマネージャー
 
第一子誕生をきっかけに転職。
仕事と家族と充実した毎日を過ごしています!
 
資格と経験を活かしつつ
健康・お金・転職・マネジメント
などの情報を発信しています!

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