パパ、かげぐちってなぁに?
…ともし娘に聞かれたら、
その人のいないところで、その人の悪口を言う事だよ
と答えるだろう。
社会人になって、「陰口をたたく」シーンは、いつになっても止むことはない。社会の構造上、それはもしかしたら仕方のないことなのかもしれない。
もったいないな、と思うシーン
「○○部長がさぁ、全然人の話を聞いてくれないんだよね。あの人部長の資格、ないよ」
ある部下がこのような話を飲み会の場でしていた。僕は
「あまり人の悪口、言わない方がいいよ。自分に返ってくるから」
と極力努めて優しく諭したが、その部下の陰口は止まることはなかった。僕はそれ以上何も言わなかった。ただただ、「もったいないなぁ」と感じながら、横でビールをすすっていた。
その内容は、直接その人に話せる内容か?
これが陰口になるか、ならないかのポイントである。同じ内容を直接本人に言えるのであれば、全く問題ない。
これは、大スターイチロー選手もおっしゃっている。
だが、そうであれば陰口にならない。本人に直接言えないから、本人のいないところでコソッとつぶやくのである。
それもそうだろう。部下と上司の間柄では、先輩を重んじる縦社会が悪い意味で邪魔して、その先輩に物を言えない。「それは良くないですよ」とハッキリ言えないのである。言ったら「なんだ、生意気だな」となり、評価を落としてしまうのが目に見えているからである。
だが不満はため込むことはできず、むしろためてはいけない。不満を吐き出す先が、本人にはできないから、その本人を知っている身近な人に吐き出してしまうのだ。
その陰口は、必ずと言っていいほど本人に伝わる。「陰であんなことを言っていましたよ」と。直接言われるより質が悪い。陰口は叩かない、これはすべきというか、僕の中では当たり前なのである。
陰口の逆を行こう
一方で、自分が積極的に行っている話法がある。それは陰口の逆の言葉…
陰褒め(かげぼめ)
である。
想像してみよう。誰からから、
「○○さんのこと、凄い仕事できるって、Aさんが言ってましたよ」
と言われたら、あなたはどう感じるか?
とても嬉しくて仕方ないだろう。
陰で自分のことを褒めてくれることは、直接褒められるよりも何倍も喜びを感じるのは僕だけだろうか?おそらく、ご覧頂いているみなさんもそうなのではないだろうか。
- 陰口は決して言わない
- 陰褒めは必ず言う
僕がコミュニケーションで最も大事にしているもののうちの2つである。これだけで人間関係はガラッと180度変化するに違いない。
陰褒めを積極的に
だからこそ、普段ほとんど会話のない妻のことを、僕は娘の弥生に伝えるのだ。
「ママの料理って本当に美味しいよね!!」
「ママってお仕事いつも頑張っていて、凄いよね!!」
「ママってすごく頭が良いんだよ!パパなんかよりすっっっっごく頭が良いんだよ!!」
…と声を大にして。
どうか、いつか弥生からママにこの内容が届きますように…そう願いながら。笑
続く
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