第58話〜寝る前に考えること~

物事の考え方

人は考える葦

「あれをして、これをして…」

人間は考えるのが上手な生き物であるようだ。

人類は皆あたまが良い。物事を順序立てて考えることで先回りをして、問題解決を行っていく。考えれば考えるほど処理スピードは上がっていく。

「仕事ができる」

と言われる人の要素の一つは、「スピード」である。何手先まで考える人は、仕事が早いし、優秀だと言われる傾向が高い。

頭を使うデメリット

覚醒中、誰しもが常に考え事をしている。正確に言えば、起きていればいつでも考え事ができてしまうというのは、メリットでもあるしデメリットでもある。僕も一時期陥ったことがある現象それは…

「不眠」

である。

これはあくまで僕の場合だが、特にこの傾向が強いのは休みの日の夜、翌日が仕事の日である。

(明日はこれをして、まだこの仕事が残っていたからこれをこなして…)

と、ベッドの中で翌日の仕事のことを考えると、考えたまま朝を迎えてしまったということが幾度もあった。当たり前のように、睡眠不足の翌日の仕事のパフォーマンスは格段に落ちた。

「早く寝たい、帰りたい」

という気持ちに支配され、さらに仕事に集中できない状態になってしまったのだった。

たまたま観た昔のアニメ

休日。

たまには娯楽でも楽しもうかと、自宅でNetflixを開いた。

「美味しんぼ」という、グルメアニメの配信があった。料理が好きな僕は、高校時代再放送でよく観ていた。社会人になって改めて観ると、料理以外の部分に感銘を受けることが多くなる。

特に今回たまたま視聴した

「第71話 骨のない魚」

そこで登場する不眠症レーシングドライバー。レースのことを考えすぎて不眠症になってしまった。

彼の不眠症の改善を狙ったわけではないのだろうが、料理に詳しい主人公・山岡士郎がそのドライバーに

「優勝したら『骨のない魚』をごちそうしますよ」

と伝えた。そのドライバーは、

「骨のない魚って何ですか?教えてください!僕が不眠症なの知っているでしょ?」

と言った。だが山岡士郎はその魚の正体を教えることはしなかった。

ドライバーは、

「骨のない魚ってなんだ?イカ?タコ?深海魚?もしかして人魚…?」

そんなことを考えている間に、深い眠りについたという。結果、ドライバーは不眠症が改善し、レースにも優勝をした…とそんな話である。

寝る前に考えることを改める

僕はそこにヒントを得た。

「仕事に関係のない仕事を考えると、逆にストンと睡眠に落ちるのでは?」

と。

僕はさっそく試してみた。

僕が常に仕事で考えるのが、人間関係。人が絡むと寝られなくなることが少なくない。

そこで僕は、人が登場しない考えごと、を実践することにした。

人が絡まないものとして、「食材」がまず思い浮かんだ。

リンゴ、バナナ、小松菜、キュウリ、トマト、ナス…

頭の中で、これらの食べ物を色々想像した。

リンゴのヘタはどんなカタチになっているか?

キュウリはどのくらい長さになっているか?

トマトはどのくらい赤くなっているか…

そんなことをしていると、気づいたら朝になっていた。

人が絡まない世界を想像して目を閉じる。最近は毎日考えて寝ているが、今の所連日ストンと寝られるようになっている。

高校生時代にハマった「美味しんぼ」。意外な副産物を得ることができた。

続く

やまだ のりお

◆所有資格◆
薬剤師
簿記3級
FP3級
 
◆経歴
前職:東証プライム上場企業 営業職

現職:サービス業 エリアマネージャー
 
第一子誕生をきっかけに転職。
仕事と家族と充実した毎日を過ごしています!
 
資格と経験を活かしつつ
健康・お金・転職・マネジメント
などの情報を発信しています!

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