秋に堪能したいものの一つとしてりんごがある。嫌いな人はあまりいらっしゃらないのではないだろうか。買って食べてもいいが、今の旬の時期にオススメなのは「りんご狩り」である。
泊まりの朝はいつも「ここはどこだ?」と目覚める。
知らない天井。窓から差し込む朝日。辺りを見渡すとレトロなインテリア。そうだ、今ぼくは群馬の民泊に泊まりに来ているんだった。
Airbnbで予約した民泊一軒家の、リビングで年甲斐もなく寝落ちしてしまったようだ。
昨晩はだいぶ飲んだくれた。缶ビール1リットルと芋焼酎のお湯割りを5~6杯。レモンサワーも自分で割って3~4杯は飲み干した。
それが思った以上に二日酔いになっていない。前日のウコンのチカラが聞いているのか、寝る前に飲んだ大量の水が影響しているかは、分からない。
ほどなくして子供たちが起きてきた。
「パパ~おはよう」
子供たちの朝は早い。就寝時間が早いのももちろんだが、大人と違って朝から元気いっぱいだ。
「ママ―。チーズトーストつくって~」
弥生は寝起きの妻・理奈にリクエストする。朝が弱い理奈にとっては一苦労の朝ごはんだ。
「パパが作ってあげるよ」
作ると言っても、トーストに正方形の板状になったとろけるチーズをのせて、マヨネーズを回しかけて焼くだけ。自宅にもあるアラジンのトースターのタイマーをひねる。
穏やかな日曜日のと思いきや、朝ごはんが終わったらみなテキパキと動く。次のスケジュールが決まっているからだ。
10時までにチェックアウトすればOKなのだが、プリキュアが終了する9時に民泊を出発。次に向かうのはりんご園だ。
群馬県沼田市のりんご園
群馬県沼田市にある「原田農園」。ここでりんご狩りを楽しむことができる。
りんご狩りの料金は、30分500円。食べ放題である。いちご狩りの値段の相場が2,000円前後と考えるとかなり割安である。
入場すると、辺り一面りんごの木がびっしりと連なっている。従業員のご案内があった。
「今日お楽しみいただけるりんごの種類は3種類。ぐんま名月、さんふじ、陽光です」
サンふじのリンゴはスーパーでもよく見かけるリンゴだ。全体的に赤く染まっている。園内スタッフに渡すと、専用の皮むき器で丸裸。あとは贅沢にざくざくと種のまわりを切ってもらえる。中心部が透明の蜜になっている。個人的には3種類の中で一番好みだった。
みずみずしさと、蜜から出ているのか芳醇の甘さ、わずかに感じる酸味が絶妙のバランスを保っている。
ぐんま名月はいわゆる「青りんご」に分類されるものだと思った。赤くなく、黄緑がかった丸いリンゴだ。甘さよりもみずみずしさが際立つ。酸味は、サンふじと同じくらいだと感じた。さっぱりとした味わいを好む人にとっては、このリンゴがお気に召すだろう。
りんご狩りの食べ放題の限界
3つ目のりんごの種類である陽光は…レビューは無しだ。なぜか?
サンふじとぐんま名月を食べたただけなのに、かなりの満腹になったからだ。りんご狩りの唯一のデメリットであると言えよう。「量を稼ぐことができない笑」
もぎ取ったりんごのテイクアウトは別料金となる。小さめのリンゴが6個入るカゴに詰め放題で1,200円。10個ほど入るカゴに詰め放題で2,000円だ。
食べ放題500円の理由が分かった。量を多く食べることができないので、持ち帰りで利益を上げるシステムになっている。
無論、持ち帰り1,200円分も購入した。そのくらい価値のある美味しさだと感じたからだ。何より、家族で一緒にりんごを頬張る環境を与えてくれたりんご農園に感謝の気持ちが強い。
群馬県沼田市に来たら是非お立ち寄りを。もぎたてりんごのみずみずしさと甘さがたまらない1日となる。
続く
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