第64話~口角を上げるということ

物事の考え方

生きていれば誰だって辛いことはある。それは間違いない。

でも大丈夫。「辛い」ということは、一生懸命に生きている証。

人生に諦めていたら、辛くない。辛くないし、面白くない。

だから、「辛いという事はある意味面白い」ということだ。

それでも辛い時、ぜひ試してほしい。きっと心がフワッと軽くなる。

栄光の10代、全否定された20代

やまだのりおは社会人になるまでは順風満帆な人生を送っていた。

見た目→普通

面白さ→クラスの中では目立ち、「やまだ君が好き」というクラス女子が小学校の間は毎年いた。

学力→中学で学年1位を取るほど(高校では底辺。笑) 大学は薬学部に進学。薬剤師免許取得。

スポーツ→中学校の駅伝代表に選ばれる。中学高校でバスケットボール部

友達→20年以上の付き合いの旧友が約30人ほど。それ以外の交流もまずます。

社会人→東証プライム上場企業に入社。

…とまぁ、ここまでは良かった。人生の壁を感じたのは社会人になってからだった。

社会人になって感じるのは、「自分は狭い世界で生きていた」ということだった。

TOEIC900点以上の帰国子女の何人もの後輩…

東大や京大卒の同僚…

連続ノルマ10年連続達成でインセンティブ海外旅行に行った先輩…

「やまだ君は凄いね」と言われてきた今までは何だったのだろうと感じた。社会人になって20代で会社の先輩から言われてきたのは

「やまだは本当に仕事できねぇな」

「ノルマ達成しないやつの意見なんて通らねぇよ」

「おまえ、やる気あるの?」

…という言葉だった。

負のモチベーションというのは連鎖する。承認欲求の強かった僕は、否定され否定され、どんどんとやる気を失っていったのだった。

綾波レイじゃないけど…

綾波レイ「こんな時どうしたらいいか分からないの」

碇シンジ「笑えばいいと思うよ」

…というシーンは、エヴァンゲリオンが好きなら周知のシーン。

同じようなことをとある先輩に言われたことがある。

「辛いと思った時、下をむいちゃダメ。上を向いてごらん。明るければ空がどんな色しているか分かるし、夜なら星空があればそれが無限に広がっている。自分の悩みなんてちっぽけなものだって分かるよ」

とある先輩は続けた。

「あとは口角を意識して上げてみて。気持ちが軽くなるから」

自分の笑顔なんて今まで意識していなかった僕は、顔を上げて「ニッ」と口角を上げてみた。

すると、どうだろう。

顔が笑っているのが分かる。心が自然と楽しくなってくる。その笑顔を見たとある先輩が言った。

「やまだ君、いいじゃん。辛い時はそれをやってみて。そして誰かが辛いと思った時は、その笑顔をみせてあげて」

笑えるようになった30代 

「やまださんの笑顔って素敵ですよね」

僕が30代になってからよく言われるようになった言葉だ。僕は笑う事が得意になっていた。

笑顔は自分が軽くなるだけでなく、相手にも心地よさを提供できるらしい。辛そうに下を向いている知人がいたら、僕は積極的に笑いかけている。

「大丈夫だよ」

そう心で伝えながら。

何があっても大丈夫。口角さえ上げれば、全てが軽くなる。

続く

やまだ のりお

◆所有資格◆
薬剤師
簿記3級
FP3級
 
◆経歴
前職:東証プライム上場企業 営業職

現職:サービス業 エリアマネージャー
 
第一子誕生をきっかけに転職。
仕事と家族と充実した毎日を過ごしています!
 
資格と経験を活かしつつ
健康・お金・転職・マネジメント
などの情報を発信しています!

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