第59話〜お泊り旅行 群馬編その1 サービスエリアのひととき~

家族

世間ではなんてことのない土日も、家族一緒に出掛ければその1日はとても大切でキラキラとした思い出になる…

おでかけ前の簡単な準備

「弥生、荷物はちゃんと持ったか?」

「うん、もったよ!ともだちもたくさんいるよ!」

愛娘、弥生は僕に何体ものぬいぐるみを見せてきた。5才にとってぬいぐるみは友達同然なのだろう。

大衆コンパクトカーのトランクに、宿泊用の荷物をドサッと載せる。何の変哲もない土日も、隣の群馬県に泊まりに行くというだけで、それは家族にとって特別なものに変わる。

世間一般では

「土曜日と祝日が重なると本当にもったいない」

「土曜日祝日の場合、月曜日に振替休日がほしい」

と言われているようだが、水曜日と日曜日が休みの僕やまだのりおにとって、妻子とゆっくり過ごすことができる土曜の祝日は大変貴重だ。

「弥生、シートベルトはつけた?」

「だいじょうぶ!」

「理奈さんは?」

「大丈夫」

妻の理奈も準備はOKのようだ。

「じゃあ出発しよう」

iPhoneでナビを設定。群馬県の沼田市まで距離で言うとだいたい150km近く。片道2時間半はかかる。事前にGEOで借りた、弥生が好きそうなDVDを再生。これで娘の退屈をしのぐ。

サービスエリアもちょっとした楽しみである

後部座席で、妻と子の弥生が談笑しながらDVDを鑑賞している。前方の運転席に一人座っている自分は、周りの快晴の風景を楽しみながら車を走らせる。

20代の独身の頃は、高速道路も速度制限ギリギリいっぱいまで走らせていた。15年以上経ち、家族を持ち後部座席に大切な命を乗せている今は、時速80kmを常に遵守し穏やかに走る。

移動時間2時間半~3時間のうちに、トイレ休憩は1時間に1回はする必要があるだろう。5才の子供の膀胱の容量は大人ほど我慢できるそれではない。1時間おきに「弥生、おトイレ大丈夫?」とちょくちょく状態を聞かなければならない。

高速を使ってのお出かけで楽しみの一つといえば「サービスエリア」だ。

お出かけ中のサービスエリアは、ある意味異世界。普通のスーパーに売っているようなものでも目に留まってしまう。

赤城高原で見つけた屋外湯呑みの販売エリア。近所のお店で見かけたらそのままスルーしてしまうだろうが、お出かけの雰囲気が足を止めさせる。

妻子がトイレに行っている間、遠くの景色を見て深呼吸。晴天が僕を心からリラックスさせる。

「パパ~おまたせ~」

弥生がパタパタと近づいてくる。そして間髪入れずに

「のどかわいた~」

と自動販売機を見ながらつぶやく。飲み物をねだっているのだ。

「車にお茶が入ってるよ」

「え~たんさんがいい」

僕はふぅ~と軽いため息をつく。自動販売機には、100%果汁の炭酸ジュースという珍しいものが売ってあった。

「これならまだ良いか…」

iPhoneを取り出し、電子マネー決済で飲み物を購入。QUICPayを使い始めてから、買い物と家計管理が本当にやりやすくなった。

「ありがとう~」

最近コーラや炭酸ドリンクにハマりだしている娘。親が厳しく規制しても、いずれできる友人たちと飲み始めることを考えたら、たまになら飲ませてあげよう、そう考えてしまう。

リフレッシュ完了。目的地まであと半分を切った。

続く

やまだ のりお

◆所有資格◆
薬剤師
簿記3級
FP3級
 
◆経歴
前職:東証プライム上場企業 営業職

現職:サービス業 エリアマネージャー
 
第一子誕生をきっかけに転職。
仕事と家族と充実した毎日を過ごしています!
 
資格と経験を活かしつつ
健康・お金・転職・マネジメント
などの情報を発信しています!

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