友人から映画を勧められた
「最近おすすめの映画がある。極悪女王ってネットフリックスの映画」
会社の友人からグループLINEでの連絡。会社の友人と言っても、正確には「前職の」友人だ。
「極悪女王?」
僕はネットフリックスを立ち上げてみた。すぐにその作品はヒットした。ネットフリックスの中でもお勧めの映画のうちの一つなのだろう。
ダンプ松本というプロレスラーがいた。ヒールという言葉はこのダンプ松本の誕生から作り出された言葉なのでは?と思われるくらい、インパクトのある存在だった。
このプロレスラーをモデルにした作品が、極悪女王という映画だった。
素の自分はフットワークが重い
「面白いの?この映画」
僕のよくないところである。仕事においてはフットワークの軽さを売りにしている僕だが、プライベートにおいては大変腰が思い。スイッチがOFFになっている状態だと、行動力がかなり鈍化するのだ。
スイッチがOFFというより、気の許せる仲間の前だと、本来の自分であるだらしない自分に戻れるといった方が正確は表現である気がする。
「途中、中だるみがあるけど、最終的には面白かったって印象だよ」
4人でグループLINEをしているうちの1人がそう答えた。正直に感想を言ってくれるのも、旧友の良さである。
「俺も同じ意見。途中登場人物がめちゃくちゃ出てきて、内容分からない人間にとっては感情移入が難しい作品。でも最終的には見てよかったって思える作品だね」
もう一人の友人が追っかけてLINEをしてきた。
「まずは作品を観てみることからじゃないかな」
3人目の意見がLINEで飛んできた。僕はうーんと唸った。
食わず嫌いの克服方法
僕は食わず嫌いだ。そしてゆりあんレトリバーが主演という点が何故か自分の中で引っ掛かっている部分。芸能人に好き嫌いはない。無縁の人だからだ。言語化しにくいのだが、主演がその人だと言うことで観る気が起こらないのは事実である。
僕がよく、部下や子どもに教えていること、それは
「まずはやってみろ」
「まずは食べろ」
という事である。やったことのない仕事、食べたことのない食べ物。年齢関係なく、拒否反応を誰しもが示す。5才の少女ですら、見たことのない食事を口にしないのだ。
「食べてからじゃないと、美味い不味いがわからない。だからまずは口にしてから、実践してから合う合わないを決めろ」
ということを口酸っぱく言っている。
それを今、極悪女王を目の前にして僕自身が食わず嫌いをしている。こんな上司、こんな父親では説得力が足りないよな…
そう思い、ネットフリックスの極悪女王の試聴を開始した。
続く
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