第57話〜妻への誕生日プレゼントを娘と考える~

家族

イベント盛りだくさんの11月

11月になるといつも考え事が多くなる。

一つはXmasプレゼント。5才の弥生は何かにつけて「あれほしい」「これほしい」と物欲全開でアピールしてくる。

それ以上に頭を使うのは、「妻への誕生日プレゼント」だ。11月末は、愛すべき妻、理奈の誕生日である。

子供が生まれ、めっきり会話が激減し、妻が普段何を考えているのか分からない。子供がいなければ家の中は閑古鳥が激しく鳴いているのだ。

妻が口を開くときはいつも

  • 「換気扇つけっぱなし」などの指摘
  • 「○月○日出かけたいんだけど弥生の面倒を見てもらってもいい?」

という、「指摘」「業務連絡」以上、という有様である。

妻からなんてことのない世間話をしてくれる日が来るのだろうか。それともこのまま人生を終えてしまうのだろうか…

そんなことを考えつつ、そんなことを考えても意味はないと悟り、目の前のやるべきことを淡々とやる毎日である。それはそれで充実しているし、毎日が楽しい。だが、妻との会話が復活したら、もっと素晴らしい毎日である。

そんな風に、「昔のように他愛のない会話ができる夫婦」という夢のような目標を諦めずに目指している。仕事よりも、妻に対してPDCAを毎日回している日々だ。

弥生、たすけて!

そのチャンスの一つ、妻の誕生日。何か妻が喜ぶものはないか?

会話がない分、ヒントとなる情報がほとんど入ってこない。となると、頼りになるのはわが娘、弥生である。

「弥生、ママが好きなもの、ほしいものを聞いてもらっていい?」

…と、弥生に頼もうとしたが、踏みとどまった。知恵がついてきた弥生は

「パパが聞けばいいじゃん」

と言ってくるに違いない。

パパが直接聞けない理由を問われたら、なかなか答えにくい。だから今年は違うプランで行こう。

「弥生、いつもの100円ショップでさ、ママのバースデーカード買わない?」

「ばーすでいかーどってなに?」

「『ママ、誕生日おめでとう』って書く手紙のこと」

「あ~、いいねいいね!」

最近、「あ~」と大人びた反応をするようになった。その姿がなんとも愛らしい。

「一緒に買いに行こうか」

「いこういこう!」

晩御飯を済ませた僕と弥生は、徒歩5分のところにある「キャンドゥ」へ足を運んだ。

高くないけど、想いの詰まったプレゼントを

地元のローカル駅にある100円ショップは、こじんまりしていて、とても居心地がいい。探しているものがすぐに見つかるくらいの規模なのだ。

ほどなくして、すぐにバースデーカードを見つけた。「Happy Birthday!」と表紙にかかれたありきたりなものだが、愛娘の手作りとなれば、妻も喜ばないわけがない。

「パパ!ここにお花があるよ!」

弥生が造花を指さした。100円のものでお世辞でも立派なものとは言えないが、この造花とバースデーカードの組み合わせは悪くない。やっぱり子供の発想力は軽視することができない。

「弥生~いいの見つけたね。この花をバースデーカードにくっつけるってのはどう?」

「やよいがセロテープでつける~」

さらに隣のページに、母と娘のツーショットの写真をつければ…立派なバースデーカードが出来上がる。我ながらというか、弥生のアイディアとのコラボで、素晴らしいプレゼントができそうだ。

実は…

「社会人なんだから、もっと立派なプレゼントを用意したほうが良いのでは?」

と思われる方もいるだろう。

実は10月くらいから、妻には

「誕生日に欲しいものがあれば言ってね」

とジャブを打っているのだ。子供が誕生してから5年間、

「サプライズじゃなくて、ほしいものをプレゼントとして貰いたい」

という妻の意向を汲んでいるからだ。

そして、「誕生日にほしいものがあれば言ってね」

という僕の言葉のボールは返ってくることなく、現在に至っていることは内緒である。笑

「妻との他愛のない会話を復活させる」

夢の実現までの旅は、まだまだ続くようだ。

続く

やまだ のりお

◆所有資格◆
薬剤師
簿記3級
FP3級
 
◆経歴
前職:東証プライム上場企業 営業職

現職:サービス業 エリアマネージャー
 
第一子誕生をきっかけに転職。
仕事と家族と充実した毎日を過ごしています!
 
資格と経験を活かしつつ
健康・お金・転職・マネジメント
などの情報を発信しています!

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